白瀬 信太郎事業創造室
2019年キャリア入社 工学部経営工学科卒
(取材当時)
現在は、沖縄での新規ビジネス開発を担当。空港内で当社が運営する店舗「Before U Go(ビフォーユーゴー)」を拠点としたMaaS※関連事業のビジネス開発に携わっています。最初のステップとして東京のスタートアップ企業との協業による那覇空港~ホテル間の「手荷物当日配送サービス」をローンチしました。このサービスを利用すると当社店舗で荷物の受け渡しができ、旅行初日のホテルチェックイン前と最終日のホテルチェックアウト後は、手ぶらで観光や飲食を楽しみ、時間を有効に活用していただけます。
私はサービスの企画段階から立ち上げに至るまでのプロセスを全面的に任せてもらい、東京と沖縄を行き来しながら「手荷物の配送を担うパートナー企業との調整」「提携ホテルの開拓」「空港ビルとのテナントの賃貸契約」など多岐にわたる業務を経験することができました。ローンチした当初は売上が思うように伸びず、「0から1をつくる仕事の難しさ」を痛感する毎日が続きました。それでも地元に密着した営業活動を続ける一方で、ANAグループのサービスサイトや旅行商品との連携を進めた結果、提携ホテルも利用者数も増加し、今では「事業として今後はさらに拡大できる」と自分の仕事に確かな手応えを感じています。
「手荷物当日配送サービス」以外にも新たなサービスの展開を図っており、既にダイビングやSNS用の動画撮影用アクションカメラのレンタルサービスをスタート。さらに今後は「旅行者との特別なタッチポイント」ともいえる当社空港内店舗を生かして、企業の様々なマーケティング活動を支援するサービスを計画しており、旅行者・事業者・自治体が抱える観光課題の解決にも貢献できる事業にしていきたいと思います。
※Mobility as a Serviceの略称。あらゆる交通手段をシームレスにつなぐ新たな移動の概念で、移動の利便性向上のみならず地域の課題解決にも資するとされる。複数の公共交通や移動サービスを最適に組み合わせて、検索・予約・決済等を一括で行うサービスとして事業化が進められている。
当面の目標は、担当している事業の黒字化とさらなる事業創造です。「手荷物当日配送サービス」や「レンタルカメラ」に関しては、ANAグループや沖縄県内各地で進められているMaaS実証事業と連携して、利用者の拡大を目指します。
将来の夢は、既存の資産や事業ノウハウを活かした独創的なビジネスを創造し、全日空商事の新たな事業の柱へと育てること。それを実現する力を身につけるために、航空機関連から食品、EC、デジタルメディアなど当社が展開するフィールドに幅広く挑戦したいと思っています。